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kotoan / 言庵 ── journal

ホームページの保守・運用とは?費用相場と「本当に必要か」を正直に解説

2026-08-24

「ホームページを公開したあと、毎月お金を払い続けているけれど、実際なにをしてもらっているのかわからない」

こうしたご相談を、私たちはよくいただきます。請求書には「保守管理費」とだけ書かれていて、明細がない。担当者に聞いても要領を得ない。そのまま数年が経ってしまった、というケースは決して珍しくありません。

ここでは、ホームページの保守・運用について、費用の実態を含めて正直にお伝えします。


この記事の流れ

  1. 「保守」と「運用」は、何が違うのか
  2. 保守費用は、何に対して払っているのか
  3. 金額ごとに、含まれるものはこう変わる
  4. そもそも、保守は本当に必要なのか
  5. 「保守はいらない」と感じたときに
  6. 解約・乗り換えのときに、必ず確認したいこと

── 「保守」と「運用」は、何が違うのか

まず前提として、ホームページ保守とは「公開したサイトが正常に動き続けるように管理する業務」を指します。

似た言葉が複数あり、会社によって定義が違うため、混乱の原因になっています。整理すると次のようになります。

言葉主な内容動き方
保守サーバー・ドメイン管理、SSL更新、CMSアップデート、バックアップ、障害対応守りの業務
更新代行テキスト・画像の差し替え、新着情報の追加依頼を受けて動く
運用記事の企画・作成、アクセス解析、改善提案、SEO対策攻めの業務

保守管理とは、上記の「保守」に加えて「更新代行」まで含む場合が多く、会社によって定義が曖昧なのが実情です。

つまり同じ「保守」という言葉でも、中身は会社ごとにまったく違います。見積もりを比べるときは、金額より先にこの範囲を確認してください。

── 保守費用は、何に対して払っているのか

保守費用とは、大きく分けて「実費」と「人件費」の合計です。

内訳内容目安
実費サーバー代月500〜3,000円
実費ドメイン代年1,000〜5,000円
実費SSL証明書無料〜年数万円
人件費CMS更新、監視、問い合わせ対応会社により大きく変動

実費は原価がはっきりしています。価格差を生むのは人件費のほうです。

ここで注意していただきたいのが、月額3,000円以下の格安プランです。この価格帯では人件費を賄えないため、実態が「サーバー代の転売」だけというケースがあります。CMSの更新もバックアップも含まれていないのに、名目上は保守契約になっている。金額だけで判断すると、こうした落とし穴にはまります。

── 金額ごとに、含まれるものはこう変わる

ホームページ保守費用の相場は、月額5,000円〜30,000円が中小企業の一般的な水準です。価格帯ごとの違いを整理します。

月額サーバー・ドメイン管理CMS更新・バックアップテキスト・画像の修正記事作成・SEO集客の提案
5,000円前後×××
1〜3万円××
5万円以上
10万円以上◎(広告運用等も)

月額10,000〜30,000円が、保守管理の相場として最も一般的な価格帯です。中小企業のコーポレートサイトであれば、この範囲に収まることが多くなります。

なお、保守管理費が高いか安いかは、サイトの規模によっても変わります。5ページの静的なサイトと、50ページ以上ある商品カタログ機能付きのサイトでは、同じ月額3万円でも意味がまったく違います。

── そもそも、保守は本当に必要なのか

ホームページ保守は必要か」という問いに対しては、条件付きで「必要です」とお答えしています。

判断の分かれ目は、サイトの作り方と社内の体制です。

サイトの状況保守の必要性
WordPressなどCMSを使っている高い(脆弱性の放置は改ざんリスク)
問い合わせフォームがある高い(不具合に気づけない)
静的HTMLで、更新もほぼない低い(最低限の管理で足りる場合も)
社内にわかる人がいる低い(自社対応も選択肢)

CMSを使っているサイトで更新を怠ると、脆弱性が放置されます。改ざん被害に遭うと、復旧に数十万円かかることもあります。この場合、保守を切るのは合理的ではありません。

一方で、更新のほとんどない静的サイトで、社内にある程度わかる人がいるなら、最低限のサーバー管理だけ自社で行う選択肢もあります。

── 「保守はいらない」と感じたときに

ホームページ保守はいらない」と考える方の多くは、保守そのものが不要なのではなく、「払っている金額に見合う実感がない」状態にあります。

年に一度も更新されていない。問い合わせても返事が遅い。何をしてもらっているのか報告がない。これは保守の必要性の問題ではなく、契約先の問題です。

この段階で選択肢は3つあります。

選択肢向いている状況注意点
自社で最低限の管理に切り替える静的サイト・社内に知識がある障害時に対応できるか
契約内容を見直して交渉する関係は悪くない・金額だけが不満書面で範囲を明確にする
委託先を変える対応そのものに不満があるドメイン名義の確認が必須

── 解約・乗り換えのときに、必ず確認したいこと

ホームページ制作会社の解約を検討する際、最初に確認していただきたいのがサーバーとドメインの名義です。

これらが制作会社名義になっている場合、解約と同時にサイトが使えなくなる可能性があります。ドメインが移管できなければ、URLが変わり、これまで蓄積した検索評価もゼロからやり直しになります。

ホームページの会社を変えたい」と思っても動けない企業の多くは、この構造に縛られています。

契約書を開いて、次の4点を確認してください。

確認項目見るべきポイント
ドメインの名義自社名義か、制作会社名義か
サーバーの契約者自社契約か、制作会社の管理下か
解約予告期間何ヶ月前の申し出が必要か
違約金・残債中途解約時の請求はあるか

── これから契約する方へ

新しく契約される場合は、次の3点を最初に決めておくことをおすすめします。

ドメインとサーバーは自社名義で取得すること。 将来どこに移っても、資産として手元に残ります。

保守の作業範囲を書面で明記してもらうこと。 「保守込み」という言葉だけでは、何が入っているか判断できません。

解約時にサイト一式を引き渡す条件を契約書に入れておくこと。 別れ方を決めておくことが、安心して始める条件になります。

この3つが押さえられていれば、たとえ将来的に委託先を変えることになっても、資産としてのホームページは手元に残ります。

ホームページは、公開して終わりではありません。同時に、意味のわからない費用を払い続けるものでもありません。何にいくら払っているのかが明確であること。 それが、長く付き合える関係の前提だと私たちは考えています。

ことばが、空間になる。
貴社のホームページ制作を、KOTOANにご相談ください。