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ホームページは一括払いと月額制、どちらを選ぶべきか|費用相場と経理の違いから考える
2026-08-24
ホームページの制作を検討し始めると、最初に迷うのが料金体系です。
数十万円をまとめて支払う形式と、初期費用を抑えて毎月払い続ける形式。ホームページ制作の費用をどちらの形で負担するかによって、総額も、経理処理も、公開後の関わり方も変わってきます。
ここでは、どちらが優れているという結論ではなく、自社の状況に合う選び方を整理します。
この記事の流れ
- ふたつの料金体系は、何が違うのか
- 5年後、10年後にいくら払っているのか
- 経理処理という、もうひとつの判断軸
- それぞれが向いている会社
- 月額制を選ぶなら、金額ではなく中身を見る
- 契約前に、必ず確認したい3つのこと
── ふたつの料金体系は、何が違うのか
一括払い型は、制作時にまとまった費用を支払い、完成したサイトを自社の資産として持つ形式です。月額制は、初期費用を抑える代わりに、毎月一定額を支払い続けます。
| 一括払い型 | 月額制 | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 30〜150万円 | 0〜10万円 |
| 月額費用 | 保守のみ(1万円前後) | 1〜10万円 |
| 納期の目安 | 2〜6ヶ月 | 20日〜1ヶ月 |
| デザイン | オーダーメイドが中心 | テンプレートが中心 |
| サイトの所有 | 自社の資産として残る | 契約内容による |
ホームページ制作の費用相場は、5ページ程度の小規模サイトで30〜50万円、中規模で80〜150万円が一般的な水準です。
ホームページ制作の納期にも差があります。テンプレートを使う月額型は最短20日から1ヶ月で公開できる一方、一から設計する制作は2〜6ヶ月かかることも珍しくありません。
── 5年後、10年後にいくら払っているのか
ホームページ制作の費用シミュレーションをしてみます。
一括払いで40万円のサイトを作り、月1万円の保守を付けた場合と、ホームページの月額費用が3万円のサービスを契約した場合を比べます。
| 経過年数 | 一括払い(40万+月1万) | 月額制(月3万) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 52万円 | 36万円 | 月額制が16万円安い |
| 2年目 | 64万円 | 72万円 | 逆転 |
| 3年目 | 76万円 | 108万円 | 一括が32万円安い |
| 5年目 | 100万円 | 180万円 | 一括が80万円安い |
| 10年目 | 160万円 | 360万円 | 一括が200万円安い |
初年度だけを見れば月額制が安いのですが、2年目で逆転し、5年で約1.8倍、10年で2倍以上の差がつきます。ホームページは一度作れば5年10年と使うものなので、この視点は欠かせません。
ただし、これは月額の中身が同じ場合の比較です。後述しますが、実際には月額の内容は会社によってまったく違います。
── 経理処理という、もうひとつの判断軸
意外と知られていないのが、会計上の扱いが変わる点です。ホームページ制作費の勘定科目は、金額と内容によって処理が分かれます。
| 一括払い | 月額制 | |
|---|---|---|
| 会計上の扱い | 無形固定資産として資産計上 | その期の費用 |
| 経費にできる時期 | 数年に分けて減価償却 | 支払った期に全額 |
| 主な勘定科目 | ソフトウェア/繰延資産 | 支払手数料/広告宣伝費/外注費 |
| 10万円未満の場合 | その期の経費として処理可 | ─ |
一括で支払った制作費が10万円未満であれば、その期の経費として処理できます。一方、金額が大きくプログラムなどの機能を含む場合、無形固定資産として資産計上し、数年かけて減価償却していくことになります。この場合、支払った年に全額を経費にはできません。
つまり、利益が出ている年に経費を厚くしたい会社であれば月額制が扱いやすく、設備投資として計上したい会社であれば一括払いが向くという判断もあり得ます。
なお、処理方法は契約内容や金額によって変わります。実際の仕訳は顧問税理士にご確認ください。
── それぞれが向いている会社
| こんな会社に向く | 一括払い | 月額制 |
|---|---|---|
| 資金の状況 | まとまった資金がある | 初期投資を抑えたい |
| 社内の体制 | Webがわかる人がいる | 担当者を置けない |
| 更新の頻度 | ほとんど更新しない | 継続的に発信したい |
| 公開までの期間 | 時間をかけてよい | 早く公開したい |
| 目的 | 名刺代わりに持ちたい | 集客につなげたい |
一括払いが向いているのは、まとまった資金を用意でき、社内である程度対応できる体制がある会社です。総額を抑えられ、サイトが自社の資産として残ります。
月額制が向いているのは、創業期など初期投資を抑えたい会社、そして社内にWebの担当者がいない会社です。毎月の費用に運用が含まれていれば、更新や修正を丸ごと任せられます。
── 月額制を選ぶなら、金額ではなく中身を見る
ここが最も重要な部分です。
月額制ホームページのメリットとデメリットを語る記事は多いのですが、実は「月額制」とひとくくりにできないほど、中身に幅があります。
| 月額の金額 | 含まれる内容 |
|---|---|
| 1万円未満 | サーバー・ドメイン管理のみ。更新作業は含まれない |
| 1〜3万円 | 上記+テキスト・画像の差し替えなど更新対応 |
| 5〜8万円 | 上記+記事作成、アクセス解析、SEO対策、改善提案 |
| 10万円以上 | 上記+広告運用、SNS運用、Webコンサルティング |
同じ「月額制」でも、1万円のプランと8万円のプランは、そもそも別の種類のサービスです。金額だけを並べて比較すると、判断を誤ります。
「月額1万円のほうが安い」のではなく、「月額1万円のサービスには、集客に関わる部分が含まれていない」というだけのことです。
── 契約前に、必ず確認したい3つのこと
料金体系にかかわらず、次の3点は必ず書面で確認してください。
ひとつめが、ドメインとサーバーの名義です。 これが制作会社名義になっていると、解約と同時にサイトが使えなくなる可能性があります。自社名義であれば、将来どこに移っても資産として残ります。
ふたつめが、契約期間の縛りと解約条件です。 中途解約ができない契約の場合、残りの期間分を一括請求されることがあります。
みっつめが、月額に何が含まれ、何が含まれないかです。 「保守込み」という言葉だけでは、更新作業が入るのか、記事作成まで入るのか判断できません。
特にホームページ制作の月額が不要と考えている方も、サーバー代・ドメイン代・SSL証明書は必ず発生します。「月額なし」を謳うサービスでも、これらは別途かかることを前提に総額を比べてください。
── 私たちの立場
最後に、私たちの立ち位置も明らかにしておきます。
KOTOANは月額制を採用しています。理由は、ホームページは公開した時点が最も価値が低く、そこから記事を増やし、改善を重ねていくことで成果につながると考えているためです。
そのため月額の中には、サイトの監視や保守だけでなく、記事の作成、SEO対策、改善提案までを含めています。維持管理だけを目的とした金額ではありません。
一括払いが向く会社もあります。安く早く作りたい方には、他により適したサービスがあるはずです。
そのうえで、Web担当者を置けない中小企業が、外部に運用ごと任せる選択肢として、私たちの形が合う場合があると考えています。
ことばが、空間になる。
貴社のホームページ制作を、KOTOANにご相談ください。