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ホームページ制作に使える補助金|使える制度と申請の流れ【2026年版】

kotoan / 言庵 ── journal

ホームページ制作に使える補助金|使える制度と申請の流れ【2026年版】

2026-09-05

「補助金でホームページが作れる」という話は、半分正しく、半分間違っています。制度によって対象になるもの・ならないものがはっきり分かれているためです。

この記事では、ホームページ制作に関係する制度を並べて、どれが自社に使えるのかを判断できるように整理します。


── 結論:ホームページ制作なら持続化補助金が現実的

名前が有名な制度ほど、ホームページには使いにくいのが実情です。

ホームページ制作費そのものを補助してほしいなら、小規模事業者持続化補助金が第一候補です。制作費を「ウェブサイト関連費」として計上でき、補助率は3分の2。ただし単独申請はできず、上限は30万円(税込)です。

予約システムやECなど「機能」を入れたいなら、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)が候補になります。ただし補助されるのはITツール部分のみで、ホームページのデザイン・制作費は原則対象外です。

「IT導入補助金でホームページが安く作れる」という説明を見かけますが、これは正確ではありません。詳しくは制度別の項で説明します。

── 3つの制度を並べて比べる

対象・補助率・使いやすさが大きく違います。

小規模事業者持続化補助金デジタル化・AI導入補助金所沢市の市独自制度
HP制作費対象になる原則 対象外制度により限定的
補助率2/31/2以内(最低賃金近傍は2/3以内)1/2 など
補助上限50万円(特例で最大250万円)※ウェブ関連費は30万円5万〜450万円(枠・プロセス数による)制度により30万〜150万円
対象者小規模事業者(従業員5人/20人以下)中小企業・小規模事業者市内事業者(業種要件あり)
窓口商工会議所・商工会IT導入支援事業者所沢市 産業振興課
向いている人サイトを作り直したい小規模事業者予約・受発注などの仕組みを入れたい人製造業・農業/創業・出店

── 制度別・何が対象になるか

同じ「ホームページ」でも、制度によって扱いが変わります。

小規模事業者持続化補助金

販路開拓の取り組みを支援する制度です。ホームページ制作費は「ウェブサイト関連費」として計上できます。販路開拓につながるかが判断の軸で、単なる会社案内サイトは通りにくくなります。

対象になる例:商品販売のためのサイト作成・更新/ECサイト構築/効果や作業内容が明確なSEO対策/顧客管理システムの構築

対象にならない例:サイトに関するコンサルティング費用/既存ソフトの更新料/補助事業期間内に公開に至らなかったサイト/単なる会社PR

ルールは2つだけです。ウェブサイト関連費のみでは申請できないこと、補助金として受け取れるのは30万円(税込)までであること。第20回では、以前あった「補助金申請額の4分の1まで」という制限が撤廃されました。

2つのルールの詳細は 小規模事業者持続化補助金でホームページは作れる? にまとめています。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)

2026年から名称が変わりました。目的は業務効率化・生産性向上で、経済産業省に登録されたITツールの導入費用が対象です。ホームページの制作そのものは、この「ITツール」に当たらないため原則対象外になります。

予約システムやEC機能を組み込む場合は、その機能部分だけが対象になり得ます。デザイン・コーディング費用は含まれません。詳しくは デジタル化・AI導入補助金でホームページは作れる? をご覧ください。

所沢市の制度

所沢市には、ホームページ制作を直接の目的とした補助金はありません。ただし販路開拓を支援する制度はあり、条件が合えば宣伝費として関連する可能性があります。詳しくは 所沢市でホームページ制作に使える補助金 をご覧ください。

── どの制度でも共通する4つの落とし穴

ここを外すと、採択されていても補助金が出ません。

① 交付決定の前に発注してはいけない 採択通知が届いても、まだ発注できません。「交付決定通知書」に記載の日付より前の発注・契約・支払いは、すべて対象外になります。最も多い失敗です。

② 補助金は後払い 制作費はいったん全額を自己資金で支払い、実績報告のあとに入金されます。資金繰りの計画が必要です。

③ 期間内に公開しないと対象外 制作して支払っても、補助事業期間内にサイトを公開して取り組みを始めていなければ、経費として認められません。

④ 申請代行の勧誘に注意 持続化補助金の公募要領には、サービス内容と見合わない高額なアドバイス料金を請求する業者への注意喚起が明記されています。第三者の支援を受けた場合は、相手方と金額(着手金・成功報酬を含む)の申告が必要で、記載がないと虚偽報告として不採択・交付決定取消になります。

── 申請までの進め方

持続化補助金の場合の、現実的な順番です。

  1. GビズIDプライムを取得する ── 電子申請に必須。取得に数週間かかるので最初に着手します。
  2. 商工会議所・商工会に相談する ── 事業者ご本人が動く必要があります。社外の代理人だけで相談・依頼はできません。
  3. 何のためにサイトを作るかを決める ── 「新しい客層にどう届けるか」を言葉にします。ここが計画の中心になります。
  4. 制作会社から見積書・仕様書をもらう ── 内訳が分かる形で用意します。「一式」「諸経費」は認められません。
  5. 事業支援計画書(様式4)の発行を受ける ── 締切後の依頼は理由を問わず受け付けられません。早めに。
  6. 電子申請 → 採択 → 交付決定 → 制作開始 ── 制作を始められるのは交付決定の後です。

制作会社との実務は 補助金でホームページを作るとき、制作会社に頼むこと に分けて書いています。

── KOTOANができること

申請代行は行いません。制作側で用意できる書類をお作りします。

申請は商工会議所・商工会と一緒に進めていただく形になります。制度上、事業者ご本人が動く必要があるためです。その上で、補助金の様式に合わせた見積書、何を作るのかを具体的に書いた仕様書、交付決定から公開までのスケジュール表はお作りします。

事業計画に書く「販路開拓の取り組み」は、ホームページで何を実現するかと直結します。ご相談の段階から一緒に考えます。制作と運用の費用は 料金ページ に掲載しています。


参考にした情報

  • 小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠> 第20回公募 公募要領 第8版(2026年7月21日/小規模事業者持続化補助金事務局)
  • 所沢市「所沢市地域資源活用・ものづくり総合支援補助金」(2026年7月22日更新)
  • デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)に関する各種解説記事(2026年)

デジタル化・AI導入補助金の要件は公募要領で必ずご確認ください。制度の内容は公募回ごとに変わります。申請の可否は個別の事情によって異なりますので、申請前には最新の公募要領と、地域の商工会議所・商工会でご確認ください。

ことばが、空間になる。
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